頑張れば頑張るほど、信頼を得る代わりに時給が減る

SESの仕組み

お金の話を書きます。

15年勤めて、500万に届くかどうか

新卒で入って15年。最終的な年収は、500万に届くかどうか、というところでした。

明示されていたわけではありませんが、実態としては年功序列のような仕組みだったと思います。その上で、頑張ればさらなるプラスを見込めていたのかもしれません。ただ、そこまで頑張るほど割に合うものではない、というのが正直な感覚でした。

頑張ったところで…

頑張れば頑張るほど給料は上がるかもしれない。でも割に合わない。そう感じていた理由がいくつかあります。

1. 頑張っても、単価は変わらない

常駐先との契約金額は、期間で決まっています。私がその月に何をどれだけ作ろうと、金額は動きません。その期間、どれだけものすごい成果を出したとしても、上がるのは評価です。そして評価が上がっても給料が上がるわけではありません。

成果が金額に直接的に反映される仕組みが、そもそも存在していないのです。

2. 頑張っても、給料は上がらない

自社の給与は、実質的に年功序列でした。単価が上がったとしても、その差分がそのまま給与に来るわけではありません。良い成果を出せば営業から先方への単価交渉が発生して、私自身の売値が上がることがあったとしても、それが私自身の給料にも反映されるかというと別の話なんです。

私の売値が上がっても、差額分だけ会社が潤うことになるだけで私の懐に入るお金は変わりません。

3. そのうえ、頑張ると作業が増える

これが一番、頑張るモチベーションを削りました。

しっかりやっていると「あの人に任せておけば大丈夫」という扱いになります。すると、作業がさらに振られます。

契約金額は変わりません。給料も変わりません。同じ金額で、より多くの作業をすることになるだけです。実質的な時間単価は下がります。しかも評価されているので、断りにくい。

残業代が出る会社であればまだ救いはあるかもしれませんが、残業代が出ない会社でこの状況に陥っている場合は、もはやボランティア精神に等しいです。

結果として、何が起きるか

この3つが揃うと、こうなります。

構造として、頑張らないことが合理的になっています。

これは、SESで働く人が怠けているという話ではありません。むしろ逆です。真面目に計算した結果、頑張るほど損をするという答えが出てしまう。

私は、この結論に何年もかけて辿り着きました。そして辿り着いてからの数年は、正直に言って、あまり前向きに仕事に取り組めなくなりました。正直者がバカを見る仕組みだと悟ってしまったのです。

当時は自分がだらしないのだと思っていました。いまは、あの環境で意欲を保つほうが不自然だったと思っています。

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